研究概要
私たちの身の回りには金属材料を使用した製品が多く存在しています。これらの金属材料は,その材料が有する諸性質(機械的性質(強度や延性),物理的性質,化学的性質,加工性,コスト性,リサイクル性等)を考慮し,適材適所で使用されています。例えば,自動車や鉄道,航空機といった輸送機器では,より軽量な金属材料を使用し車体を軽量化することで燃費が向上し,CO2排出量の削減に繋がります。また,金属材料の耐食性や耐摩耗性,疲労特性を改善することで製品寿命が向上し,省資源,省エネルギーに繋がります。
金属材料の諸性質は,その金属材料における原子レベルの微細構造と密接に関係しています。我々の研究室では,金属材料の微細構造と機械的,物理的,化学的性質といった諸性質との相互関係の調査を通じて,優れた性質を有する金属材料の開発や生産工程の改善手法等について研究を行っています。
実験設備
・ 高周波誘導加熱装置
・ 電気炉
・ ECAP加工機
・ 引張試験機
・ 疲労試験機
・ シャルピー衝撃試験機
・ マイクロビッカース硬度計
・ 導電率測定計
・ 電気比抵抗測定計
・ 研磨装置
・ 光学顕微鏡
所属学会
・ 公益社団法人 日本金属学会
・ 一般社団法人 軽金属学会
・ 公益社団法人 日本鋳造工学会
・ 一般社団法人 日本機械学会